40年代にはパーカー・コンボ、エクスタイン楽団、ガレスピー楽団といった
バップの王道を歩んだ人たちのいわば侍従長の様な人だった
ケニー・ドーハムである。
長く懇意にしてきたアート・ブレイキーが1955年
ジャズ・メッセンジャーズを
立ち上げるのにも協力したが、1年弱で退団し
いよいよ自分の音楽に専念する為「ザ・ジャズ・プロフェッツ」を結成。
1年程稼動した。
アルバムも、スタジオで録音した『ザ・ジャズ・プロフェッツ』(ピアノはディック・カッツ)と
本アルバムでの素晴らしいライヴ録音アルバムを残した。
ぬくもりのあるまろやかな音色が素晴らしいケニー・ドーハムは、クリフォード・ブラウン程の
超絶テクニシャンではないが名手であり、当時としては、結構、新しい音楽センスを
持ち合わせていて、一歩先を進んでいた。
J.R.モンテローズはミンガス・ワークショップにいてユニークなアプローチでアピールしていた新鋭。
「モナコ」は『アフロ・キューバン』でおなじみのカリブ~ラテン音楽を
愛する者ならではの名曲「アフロディジア」を彷彿とさせる佳曲。
結構、手の込んだ構成の曲でもある。
カフェ・ボヘミアのケニー・ドーハム
ジャズアルバム紹介 カフェ・ボヘミアのケニー・ドーハム
上記に加筆・修正を加え転載。
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